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書評 「言ってはいけない 残酷すぎる真実」

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新潮新書 言ってはいけない残酷すぎる真実 橘玲 著

 

 この本は、残酷な現実を記したものです。例えば、個人の能力に関する努力と遺伝の関連性や、見た目が良いおかげでそうでない人間とどれ程のメリットがあるかなどです。

 「天才とは、1%の才能と99%の努力だ」などと言われます。どんな人でも努力することで理想の自分になれるという言葉ですね。この言葉に対して、人は少しも疑わずに信用しています。本当のところはどうなんでしょうか。

 人の成長には遺伝子と環境が作用する。これは至極当たり前のことですが、果たしてその割合とはどれくらいなのか。もしも環境が優位であれば、遺伝子的に不利なことでも子育てや教育で成長を促していける。本当のところはどうなんでしょうか。

 

 現在の科学についての見識を広められる本だと思います。信じたくない事実も書かれているかもしれません。そこで、自分はこう思いたいんだな、と自己探索する機会にもなります。

 

 小さい本の中にとても多い情報量が詰まっているなあと感じました。人の心理や遺伝などに興味のある方は一度読んでみることをお勧めします。ただ、内容は言いふらすことはお勧めしません。地動説を唱えたコペルニクスに対する眼差しで見られるかもしれません。

 2016年に出版されていますが、表に出ていないことが多かったように感じます。表紙にもある通り、「不愉快な現実」が書かれています。予想はしていましたが、私は読み終わったとき、いい気分はしませんでした。皆さんはどうでしょうか。

 

 今回はこの辺で。

ご覧いただきありがとうございました。